さよなら

かりゆし58( 嘉利吉58 ) さよなら歌詞
1.さよなら

作詞:前川真悟
作曲:前川真悟

さよなら ただただ愛しき日々よ
ずっと忘れないだろう 僕は君を

すり減った靴底 夕暮れの街 仰ぎ見た空 茜色
日に焼けた仲間の顔 甦る

何かが起きそうな兆しもなく 誰かに変われるはずもなく
当たり前のように通り過ぎた毎日

離ればなれになることは 不自然なことじゃない
頭で分かってても 心が君を思ってしまうよ

さよなら ただただ愛しき日々よ
サクラ舞い散る春の 涙はとめどなく

終電間際地下鉄の ホームに響くアナウンス
奥歯で噛みしめる孤独な夜

何も言わず吹き抜けた風 ビルの隙間に細い月
当たり前のように繰り返しの毎日

懐かしい歌が聴こえてきて 思い出が駆けめぐる
移りゆく季節を刻々と刻む時計の針は止まらないけれど

命は始まった時からゆっくり終わっていくなんて信じない
ぼくが生きる今日は もっと生きたかった誰かの明日かも知れないから

言葉に出来ない思いは 涙にかたちを変えてこぼれるのでしょう

さよなら ただただ愛しき日々よ
二度と戻らぬ日々よ 「ありがとう」
さよなら ただただ愛しき日々よ
ずっと忘れないだろう 僕は君を

失ったページはどれくらい? また夜がやって来て
残された余白はどれくらい? また朝は訪れる


2.ミライドン

作詞:前川真悟
作曲:前川真悟

初めまして ぼくは君の未来です どうぞよろしく
今まさに幕を開ける「今日」という名前の
ずっとこの時を待っていた 今こうやって迎えに来た
昨日まで君が明日と呼んでいた場所から

段取りだんだん進めていこう
今君のいるところが
段取りだんだん進めていこう
未来の最先端

始まるよ始まるよ
ぜんぶかっさらってやろう
途方もないことしでかそうぜ
また記録を塗り替えよう

「明日に何を期待するの?」
そんなつれないこと言うなよ
思い描くものをぜんぶ ぼくに望めばいい

変幻自在 縦横無尽
どんな姿にだってなれる
君がぼくを変えてくれよ 輝かせてくれよ

段取りだんだん進めていこう
遠回りも近道も
段取りだんだん進めていこう
同じ一歩だろ

始まるよ始まるよ
今日という名の未来が
2人でガッチリ手を組もうぜ
何もかも上手くいくさ


3.魚(UO)

作詞:前川真悟
作曲:前川真悟

何もすることがないから おっちゃんは魚釣りに出た
おっちゃんの退屈のせいで 魚たちは丘に上げられた

丘に上げられた魚たちは おっちゃんの食卓に並んだ
だけどおっちゃんはひと口食べ マズいと言って残りは捨てた

ある日ぼくは考えてみた 例えばぼくが魚になって
丘に上げられて 料理されて 口も付けられず捨てられたら
ぼくの命はあまりに無意味 ぼくの死はあまりにも惨めだ

気付かないまま過ごしてきた 小さな命にもありがとう
気付かないまま過ごしてきた 小さな奇跡にもありがとう

夕飯のおかずのアジフライ ぼくは残さずに全部食べた